[我が青春のFM-7] #5 ベーシックマスターLevel 2

学校のクラブ活動で「無料のマイコン教室がある」と教えてもらい参加したことがあります。確か神奈川県立青少年センターだったと思います。中学生を対象にした無料のマイコン教室です。クラブの先輩と一緒に申し込みました。行くと教室には10台くらいのパソコンがあります。緑色の単色モニタ、グリーンディスプレイってやつとパソコン本体があります。日立のベーシックマスターLevel2というパソコンです。パソコンは正確にはベーシックマスターLevel2 mk2だったと思います。

「日立のHINT商品」として当時はHINTというブランドがあり人の横顔にHINTという文字が出るでも画面を見せてくれます。講師の方が「あ、これは気にしないでください」と苦笑いしていたのを覚えています。これでおそらく日立の方ではないかと思いました。

キーボードは今のパソコンから見るとかなりしっかりした作りになっていました。ボディは金属製です。さすが日立製作所の製品という感じです。日立としてはパソコンはまだコンピュータとしての扱いではなくマイクロコンピュータの応用製品または家電製品としての扱いだったと思います。グラフィック機能はなく、ただ緑色の文字を発するだけの画面でしたが、BASIC言語でプログラムが動かせたことは中学生の当時はただ感動ものでした。

ベーシックマスターLevel2(MB-6880L2)のスペックは下記のとおりです。(カタログより)

  • プロセッサ HD64800 (モトローラ8ビットプロセッサ 6800互換)
  • メモリ ROM 16Kバイト、RAM 8Kバイト
  • 画面表示 8×8ドットの文字を、横32桁×縦24行表示
  • 文字はグラフィック文字を含む253文字が表示可能。
  • キーボードはJIS標準配列56キー(テンキーはありません)
  • モニタ出力は、NTSC
  • カセットインターフェースは、カンサスシティースタンダード(300bps)
  • 音声出力は、5ビットD/A変換のスピーカー出力

実はキーボードを備えた完成された形のパソコンは日立のベーシックマスターが初めてでした。

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