Windows PCとスマートフォンを連携させる機能はいくつかありますが、その中の一つにintel Unisonがあります。Intel UnisonはWindows PCとスマートフォンをシームレスに連携させるアプリケーションソフトです。
インテル® Unison™ アプリ – 携帯電話やデバイスを PC とシームレスにリンク (intel.co.jp)
Windows PCには、AppleのMacのようにAirDropのような方法でスマートフォンの写真を手軽にパソコンに転送する方法がなかなかありませんでした。最近では「スマートフォン連携」により、連携が進められていますが、写真の転送においてはiCloud for WindowsまたはOneDrive経由で行っています。これでも十分実用的ではありますが、Intel Unisonはさらに手軽になっています。
どのくらいで自動的に反映されるか計測してみました。iPhoneで写真を撮影してからWindows PC側のIntel Unisonに反映されるのが約15秒ほどです。MacでAirdropを使った場合でも転送している速さはほぼ同じくらいですから、スピード感に問題はないでしょうね。
Intel Unison写真の連携
パソコンで電話の着信や応答ができます。また、メッセージの着信や返信もパソコンから行えます。これはWindowsのスマートフォン連携と同じ機能です。Windows PCからスマートフォンの電話回線を使って電話をかけたり、着信したのを受けたりできます。Windows PCでヘッドセットを使って通話できたりするので、パソコンを操作しながら電話するときなどに便利かもしれません。
電話の通話や着信ができる
Windows PCからスマートフォンへのファイル転送もできます。
電話の通話や着信ができる
転送されたファイルはiPhoneの場合、iPhone内のファイルアプリの「Intel Unison」というフォルダーに保存されます。
iPhoneのIntel Unisonアプリ
Intel Unisonが動くWindows PCとiOSまたはAndroidタブレットをリンクさせるとタブレット端末をセカンドディスプレイにできます。実際、HP Pavilion Plus 14とiPad Air 3をリンクさせてみました。iPadをセカンドディスプレイとして使うことができました。パフォーマンス的には無線接続なのですが、普通にWebやWordなどで使う分には不自由は感じません。動画の再生についてはまれにカクつく感じです。
iPadをセカンドディスプレイに
この機能は、第13世代Coreプロセッサ以降の CPU を搭載した、Intel EvoプラットフォームもしくはIntel vProプラットフォーム準拠のPCのみの対応となっています。
Intel Unisonは、Intel Evoプロセッサを搭載したパソコンに対応しています。Intel Evoプロセッサを搭載したノートパプロセッサ、Intel Unisonアプリがプリインストールされていることが多いです。Lenovo、HP、DELLなどのノートパソコンにもプリインストールされています。私のHP Pavilion Plus 14にもプリインストールされていました(それで今回気が付いたのですが)。第12世代以降のCoreプロセッサノートパソコンやIntel Evoのステッカーが貼られたノートパソコンのユーザーは、ぜひ試してみてください。
intel evoプロセッサ
ただし、Intelのプロセッサを搭載したPCでないと動作しないということはありません。Webサイトを見ても制限はありません。RyzenなどのIntel以外のプロセッサを搭載しているパソコンでも稼働しているという話を聞いたことがあります。Intel UnisonはIntel Evoプロセッサ搭載のノートパソコンにインストールされていますが、Microsoft Storeからもインストールできます。
Microsoft Storeでも入手できる
Intel Unisonの必要スペックは下記の通りとなります。
iOS 15以降
Android 9以降インテル® Unison™アプリのシステム要件は何ですか? (intel.co.jp)