第10章 わが青春の8ビットパソコン

第10章 わが青春の8ビットパソコン

 この記事で本連載を一旦終了とさせていただきます。また何か思い出したら章を追加していくかもしれません。その時はまた読んでいただけたら嬉しいです。

 この連載は「我が青春の8ビットパソコン」として電子書籍としてAmazon Kindleで販売していました(今は販売していません)。こちらの電子書籍は皆様に大好評でした。私と同じ世代のマイコン、パソコンを楽しんだみなさんから反響をいただきました。何よりもかつて日本電気でTK-80やPC-8001を開発された後藤富雄さんにも読んでいただけたことは感激でした。

 古きを知ることはとてもいいことです。何事にも基礎があり、その上で技術が成り立っていきます。一方、新しい技術も果敢に挑戦していくことはとても重要です。今、私がパソコンを使い始めた歳の皆さんは私の子供の世代になっています。スマートフォンを使いこなし、AIによる自動生成など新たな技術に触れていきます。それもまた当たり前のこととなっていつかは思い出話になるときが来るでしょう。

 誰かが行っていましたが、私の世代は中高生のころから8ビットパソコンに触れられたということは大変貴重な経験をさせてもらったと思います。家庭用のパソコンが出始めたころからゲームマシンとしてビジネスマシンとして進化していき、16ビット、32ビットと飛躍的な性能向上を体験できて、パソコン雑誌を読むことから始まりパソコン通信からインターネットと情報交換の場も変わっていく時を過ごさせていただきました。まさにパソコンの進化とともに時を過ごさせていただきました。本当に貴重なそして素晴らしいタイミングで時代を生きることができたと思います。

 「昔は良かった。今の話にはついていけない。」そういうお言葉もよくいただきました。ちょっと待ってください。本当にそうでしょうか?我々はかつて大人たちが訳のわからないパソコンに触れて理解できないようなことに次々に挑戦してきました。これからも、挑戦していくべきですし、そうでなければならないと感じています。ですから、昔のパソコンの話を楽しむ一方で新しいことに挑戦していこうかと思っていますし、実際に挑戦しています。ぜひ、新しい一歩を踏み出して、これからもテクノロジーの世界を楽しんでください。

 最後に本連載をお読みいただきましたみなさんには心よりお礼申し上げます。大変ありがとうございました。

目次はこちら

タイトルとURLをコピーしました