連載 わが青春の8ビットパソコン 1章 パソコン少年誕生「1.7 西武労働レストラン」

第1章 パソコン少年誕生

1.7 西武労働レストラン

 当時パソコンを使うと言えばプログラミングすることが当たり前でした。というのは一部の人だけかもしれませんが。今のように道具として使われていなかったのです。コミュニケーションや文書作成に使えるわけではありませんでした。ですが、「ゲームをやりたい!!」という目的でパソコンを買った人も多かったです。もちろん、それは立派な用途の一つなのです。でも、プロクラムを組んでいた人から見るとちょっともったいない使い方だと思っていました。そういう方に対して、またはそういう使い方をしている人たちが自虐的にパソコンの使い方を「西武労働レストラン」という呼び方をしていました。ゲームをやるといっても、市販ソフトを買ってくるのではなく雑誌のプログラムを打ち込んで遊んでいました。

 BASICのSAVEコマンドは打ち込んだプログラムをカセットテープに保存し、LOADコマンドはカセットテープからプログラムを呼び出し、LISTコマンドは打ち込んだプログラムの内容を確認し、RUNコマンドはプログラムを実行します。これらのコマンドしか使わなかったため、私たちはこう呼んでいました。
SAVE・・・西武
LOAD・・・労働
LIST・・・レスト
RUN・・・ラン
えっ!?そう呼ばなかったですか?

次回「1.8 必殺16進数キー入力」

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