連載 わが青春の8ビットパソコン 第8章 パソコン雑誌「8.4 マイコンBASICマガジン」

第8章 パソコン雑誌

8.4 マイコンBASICマガジン

 「マイコンBASICマガジン」は、電波新聞社が1982年から2003年まで刊行していた初心者向けのパソコン雑誌でした。略称は「ベーマガ」と呼ばれていました。読者はBASICというプログラミング言語を使って、自分でゲームやアプリケーションを作り、投稿することができました。また、ゲームソフトの紹介やレビューも掲載されていました

 いわゆる「初心者」というのを意識した雑誌の始まりだったと思います。そして、まだパソコンは道具ではなく自分でプログラムを動かして使うものという考えはあったと思います。読者投稿ができて自分で作ったプログラムをソースコードごと雑誌に掲載されるわけです。沢山の応募があったと思います。実際友達の中にも「ベーマガに投稿したことがある」と言っていた人もいます。

 月刊マイコンの姉妹紙という扱いだったと思います。(最初は別冊だったかな?)ただ月刊マイコンのように分厚い雑誌ではなく、比較的(物理的な厚さが)薄い雑誌だったと思います。編集スタッフ的な登場人物も出てきており、「影さん」「編さん」「Dr.D」(DはDebugのD)なども登場して親しみやすさを全面に出していました。

 後にゲーム情報も載せるようになり、ある意味技術系だはなくホビーとしてパソコンを楽しむ雑誌の代表格だったと思います。初心者向けのパソコン雑誌は他の出版社からも登場しています。I/Oの姉妹紙のPIO、ASCIIの姉妹紙のログイン、またテクノポリスなどの雑誌も出てきました。

 ただ、パソコン通信やインターネットが普及してくるとプログラムの公開や配布はネット上で行われるようになり、このような読者投稿型の雑誌はなくなっていきました。これも時代ですね。

次回「8.5 ASCII」

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