連載 わが青春の8ビットパソコン 1章 パソコン少年誕生「1.1 初歩のラジオ1981年6月号「君もBASICをマスターしよう」から始まった」

第1章 パソコン少年誕生

1.1 初歩のラジオ1981年6月号「君もBASICをマスターしよう」から始まった

私が電子工作とかに興味を持ちだしたのは1980年のことでした。当時は中学一年生でした。今と違って、将来有望な??少年でした。半田ごてを握って電子工作に勤しんでいました。中学校のクラブ活動で「電子工学部」というクラブに所属していました。このクラブの部費で定期的に雑誌を買ってくれてよく読んでいました。「初歩のラジオ」と「ラジオの製作」などの雑誌です。「初ラ」と「ラ製」と呼んで親しんでいました。個人でもお小遣いで初歩のラジオは読んでいました。そんな中、初歩のラジオ1981年6月号で「君もベーシックをマスターしよう」という特集記事がありました。BASIC言語について解説したものです。これを土曜日の夜に読んで「一晩でプログラミングを理解した!!」と大喜びでプログラミングの道に入っていきました。内容はBASIC入門の特集で、画面に文字を出す、条件で処理を分岐させる、繰り返し処理を行うなどの極々基本的な内容でした。そこでプログラムを組んで動かすことが理解でき急速にパソコンに興味がわいてきたのです。今でもその気持ちは持ち続けています。

当時、出てきたのは下記のステートメントでした。
PRINT
INPUT
GOTO
IF~THEN
GOSUB / RETURN
FOR~NEXT
プログラムがこれだけのコードで動くことに感激しました。今考えると簡単に理解できる話だと思いますが、当時はスペースインベーダーが流行ったちょっと後で、パソコンという機器が一般化していませんでした。ですから、前人未到の領域に足を踏み入れた喜びが大きかったのだと思います。ただ、BASIC言語は覚えても実際に試すパソコンは持っていませんでした。当時の憧れのパソコンは日本電気のPC-8001でした。定価168,000円。中学生にはとても買えるものではありませんでした。

次回「1.2 シャープマイコン博士MZ-40K」

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