連載 わが青春の8ビットパソコン 第6章 富士通 FM-7「6.8 裏RAM」

第6章 富士通 FM-7

6.8 裏RAM

 メモリ構造は次のようになっていました。メインCPU空間は64KBで、前半32KBはRAM、後半32KBはBASICのROMとI/O空間でした。RAMにはワークエリアやプログラムを置きます。Z80系と違って、6809はメモリマップドI/Oという手法で、メモリ空間にI/Oを割り当てていました。FMシリーズでは$FD00番地から$FDFF番地までの256バイトを割り当てていました。

 FMシリーズでは、BASICのROMと裏RAMという2種類のメモリが$8000番地から$FBFF番地に割り当てられていました。裏RAMはBASICのROMと同じ領域にあるRAMで、ソフトウェアで切り替えることができました。FM-8では背面のDIP-SWでしか切り替えられませんでしたが、FM-7ではソフトウェアでも切り替えられるようになっていました。ただし、BASICを実行中に切り替えるとマシンが停止してしまいます。切り替えはマシン語で行います。$FD0F番地に書き込むと裏RAMに、読むとBASIC ROMになります。裏RAMはプログラムのデータやRAMディスクとして使う例もありました。

次回「6.9 FM-7/8活用研究、FM-7/11活用研究」

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