連載 わが青春の8ビットパソコン 第6章 富士通 FM-7「6.6 ミサイル発射はBreakキー!!」

第6章 富士通 FM-7

6.6 ミサイル発射はBreakキー!!

 FMシリーズはリアルタイムキースキャンができず、キーを押したか離したかが判別できないとお話ししました。シューティングゲームなどで「ミサイルやビームを発射」するときには致命的でした。ただ、一つだけ方法がありました。それは「Breakキー」でした。

 Breakキーは押すとCPUである6809にFIRQという「割り込み」が入るようになっていました。FIRQはFast Interrupt Requestで、最優先で割り込み処理をする仕組みになっています。この”最優先処理”をミサイル発射に使ったのです。他の機種ではミサイル発射はスペースバーやZやXのキーだったのに対してFMシリーズはBreakキーだったのです。

 Breakキーはキーボードの左上にありました。今のキーボードでいうとESCキーのあるところですね。ですから、みんなFM-7のキーボードの左上とボディの左上側面は擦れてツルツルになっていました。

次回「6.7 ?YAMAUCHIコマンド」

連載 わが青春の8ビットパソコン 目次はこちら

タイトルとURLをコピーしました