第2章 憧れの第一世代のパソコン
2.1 初代「御三家」 PC-8001とMZ-80Kとベージックマスター
1980年頃に人気を二分していたのが日本電気(NEC)のPC-8001とシャープのMZ-80Kでした。PC-8001は本体とキーボードが一体型のパソコンです。ベーシックマスターも同様ですが、当時パソコンと言えばこの本体とキーボードが一体型が多くありました。画面表示はCRTモニタで行い、またはアダプタを介してテレビに表示させていました。
また、MZ-80Kはキーボードもモニタもすべて一つの筐体にまとまった一体型のパソコンです。更に外部記憶デバイスとしてカセットテープレコーダーも内蔵していました。これを買えばすべてが揃っているという意味でも人気でした。モニタはMZ-80Kがモノクロですが、PC-8001はカラー表示できました。
8ビットパソコンは日立のベーシックマスターとそのあと参入してくる富士通のFM-8などが出てきます。これらのいずれかを指して「御三家」と言われていました。その中でもPC-8001とMZ-80Kは人気のあった2モデルであったと言えます。それぞれのパソコンの特徴を紹介していきましょう。