第3章 もしかしたら買えるかも!!低価格パソコン
3.4 JR-100
低価格パソコンとして登場したのは松下通信工業(現パナソニックモバイルコミュニケーションズ)から54,800円で発売されました。これも手が届きそうなパソコンでした。
ボディはコンパクトでキーボードは特徴的な青のゴムキーボードです。今でいうところのアイソレーションキーボードですね。消しゴムキーボードとも呼ばれていましたね。位置づけは入門機と言われていました。画面表示はモノクロのみで、グラフィック機能もありません。文字も英数字のみでカタカナもありません。ただPCG機能(VIC-1001の項参照)があり、32文字のキャラクター設定ができました。低スペックではあったのですが、この機能を使ってゲームを作るなど、プログラミングの楽しみを味わえるパソコンの一つでした。
BASICでは文字の表示する座標を指定するコマンドLOCATE文がありました。(MZ-80ではCURSOR文)座標指定はX座標、Y座標の順に指定しますが、JR-100だけはY座標、X座標の順で指定します。よく間違えました。
JR-100については下記の記事がめちゃくちゃ詳しいです。