第6章 富士通 FM-7
6.9 FM-7/8活用研究、FM-7/11活用研究
FMシリーズは技術情報が豊富に開示されていました。それだけでなく、PC-8001も回路図そのものを見ることができました。当時はLSIなどを使用せず、汎用的な部品のみで作られていたため、実機と各ICのデータシートさえあれば内部構造が分かりました。
月刊I/Oで有名な工学社からは「活用研究」というシリーズが発行され、内部構造からゲームソフトの公開まで詳細に紹介されていました。FM-8活用研究やFM-7/8活用研究やFM-7/11活用研究などがありました。また、秀和システムトレーディングからはBASICのROMの構造を解説した解説書もありました。当時はメモリマップを読み込んで頭に入れたほどです。どの番地に何があるかまで大体覚えてしまったくらいです。裏RAMの項で書いた各種アドレスも資料を見なくても覚えてしまったほどです。 これらの情報開示によって、さまざまなことを試すことが可能になり、プログラムも多彩に作ることができました。