連載 わが青春の8ビットパソコン 第4章 第二世代8ビットパソコン「4.3 PC-8801」

第4章 第二世代8ビットパソコン

4.3 PC-8801

 日本電気は高機能8ビットパソコンのPC-8001の上位機種であるPC-8801を発売しました。これは国内メーカーのパソコンでは初めて、本体とキーボードが分離したボディになっていました。今では当たり前のように見えますが、当時は画期的なデザインでした。

 グラフィックは160×100ドットだったPC-8001から640×200ドット表示へと進化し、さらにモノクロながらも640×400ドットという高精細(当時)表示を実現しました。この「400ライン表示」は後のパソコンにも影響を与えた画面解像度です。ビジネス向けのマシンだったため、サウンド機能は搭載されていませんでした。価格は228,000円でした。

 PC-8801 の BASIC は N88-BASIC に変更されました。また、 PC-8001 の N-BASIC も搭載されており、本体のスイッチ切り替えか NEW ON という BASIC のコマンドで「 N-BASIC モード 」にすることで PC-8001 のソフト(主にゲームソフトですが)がそのまま使えるという上位互換性を持っていました。 PC-8001 ユーザー がそのまま PC-8801 に移行できるようになったこともあり、「ハチハチ」と呼ばれ日本を代表する8ビットパソコンとして大ヒットしました。

 後継機としてPC-8801mkII、PC-8801mkIISRが登場し、PC-9801全盛期に至るまで長く愛用されたシリーズです。

次回「4.4 MZ-80B」

連載 わが青春の8ビットパソコン 目次はこちら

タイトルとURLをコピーしました