連載 わが青春の8ビットパソコン 第3章 もしかしたら買えるかも!!低価格パソコン「3.6 じゃんけんポン!カセットポン! PC-6001」

第3章 もしかしたら買えるかも!!低価格パソコン

3.6 じゃんけんポン!カセットポン! PC-6001

 新日本電気(*1)からPC-8001の下位モデルとして登場したのがPC-6001です。「より親しみやすく」ということで「パピコン」と呼び「じゃんけんポン!カセットポン!」というキャッチフレーズで発売されました。ソフトウェアをROMカートリッジで供給できゲームソフトなども発売されました。

 当時、外部記憶装置はカセットインターフェースが主流であり、すぐに使えるということは課題の一つだったと思います。価格は89,800円。これはなんとか買えないか(買ってもらえないか?)と真剣に考えたパソコンです。ただ、エントリーモデル的な要素もあり、デザインもオモチャっぽさはあり「本格的に使うのであればPC-8001にすべき」という考えもありました。
(*1)新日本電気はのちに日本電気ホームエレクトロニクスとなり2000年3月31日に事業終了。2002年2月に清算完了。

 ホビー用途に特化しているということで、ゲームを意識してPC-8001にはなかったサウンド機能がありました。日本電気ホームエレクトロニクスとしては、ホビー用途は6000系、ビジネス用途は8000/8800系という考えがあったのでしょう。

 グラフィックは256×192ドット(モノクロ2色)、128×192ドット(4色)、64×48ドット(9色セミグラフィック)です。サウンド機能はX1やFM-7と同じPSGを搭載していました。ゲームを意識していたことや低価格であったことでホビー用途には大ヒットしたパソコンでした。パソコン雑誌にもPC-6001のゲームが多く投稿されました。

次回「第4章 第二世代8ビットパソコン 4.1 東芝PASOPIA」

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