在宅勤務などのテレワークでオフィスだけではなく一般家庭のインフラ環境も重要になってきました。お仕事をされている方は在宅勤務、学生さんは自宅でオンライン授業を受けるというケースも多くなってきました。その中で最も重要なものの一つにネットワーク環境があり、その中でもルータ、主にWi-Fiで使われることが多いのでWi-Fiルータは重要な機器の一つです。
NASで有名なSynologyからWi-Fiルータが発売されています。RT2600acというWi-Fiルータです。この度使わせていただく機会がありレポートさせていただきます。現在も自宅のWi-Fiルータとして稼働中です。最大の特徴でお薦めしたいのは単なるW-Fiルータではなく、その豊富な機能です。これから何回かに分けてレポートしたいと思います。
今回は第一回として外観とハードウェアとしての機能をご紹介します。
外観
サイズは、幅 280mm、奥行き 169mm、高さ 77 mm(アンテナ含まず)で、国内メーカーの廉価版のWi-Fiルータよりは大きめです。長さ 160mmのアンテナが四本あります。
機能
主な機能です。
- Wi-Fi : IEEE802.11ac対応(a/b/g/n/ac対応)
- MU-MIMO IEEE 802.11ac Wave 2対応(一部機能は日本では未対応)
- 周波数帯は5GHzと2.4GHzのデュアルバンドWi-Fi
通信状態がいいどちらかの周波数帯に自動切換えできる。 - 最大転送速度は5GHzで1.75Gbps、2.4GHzで800Mbps
- WANポートの有線ポートは2つ(うち一つは有線LANポート1と兼用)
- WANポートは2ポートあり、通信量を分散化するロードバランサー機能と、WAN側回線障害児にもう一つのWAN回線に切り替えられるフェイルオーバー機能
- 有線LANポートはGigabit Ethernet 4ポート
- USBポート USB 2.0が1ポート、USB3.0が1ボート、SDメモリカードスロット
NASとしてネットワーク上から利用できます。 - NAS機能ではMacのTimeMachine機能も搭載。
- 設定は全てWeb管理画面から行えるGUI操作で高機能な管理機能で行う。
- 稼働状態や接続デバイスごとの通信状態、通信量などのレポート報告機能
- VPN機能(これは詳細をレポート予定)
各機能は追ってお話をします。
外観と端子
前面部には各種ランプがあります。STATUSランプ、Wi-Fi接続状態、WAN接続状態、LAN接続状態が表示されます。LANについては1Gbps接続時と100/10Mbps接続時でランプの色が異なり、接続状態を外部から確認することができます。
背面部のコネクタです。下の写真の右側から電源スイッチ、電源端子(ACアダプタから電源供給)、USB 2.0コネクタ、WANポート(青のRJ-45コネクタ)、LANポート(黄色のRJ-45コネクタ、1ポートはWAN2ポートと兼用)と並んでいます。
左側側面。USB3.0コネクタとUSB/SD外部ストレージの取り外しボタンがあります。USB端子にはストレージや共有用のプリンタを接続することができます。USB3.0は2.4GHz帯の電波と環境することがあるらしくUSB2.0にダウングレードする機能もついています。USB/SD外部ストレージの取り外しボタンは接続中のUSB/SDストレージを安全に取り外すときのボタンです。(ボタンを押さずにストレージを取り外すと警告が通知されます。)
右側側面。WPSボタンとWi-FiのOFF/ONボタンがあります。WPS対応機器であればボタンを押すだけでWi-Fi接続が設定できます。
個人的にとても気に入ったのが、電源スイッチです。大抵のWi-Fiルータは電源スイッチそのものがないことがあるのですが、ONとOFFをカチッと押せるトグル式の押しボタンスイッチがあります。
Wi-Fiのアンテナは4本です。4T4R Omni-directional high-gain dipole (2.4GHz/5GHz)とスペック表に記載されています。長さは16cmくらい。
アンテナは水平位置に対して90度上に向けて設置します。
次回からはRT2600acの特徴と面白い使い方などを書いていきます。