ノートパソコンを注文しました。HP Pavilion Plus 14という14インチクラムシェル型ノートパソコンを注文しました。新型コロナウイルスの感染拡大により外出を控えるようになり、ノートパソコンの必要性が低くなりました。勉強会などで外に出かけて発表をする機会がなくなり、オンラインで発表するときは自宅のデスクトップパソコンで対応できました。最近はオンラインとオフラインのハイブリッド開催の勉強会も開催されるようになりました。私も勉強会でお話したいこともあって、ノートパソコンを買おうと思いました。今使っているMacBook Pro(Late 2016)はもう最新のmacOSに対応しておらず、Macの環境を体感するという役割も終わってきました。は主にWindowsの機能紹介などをしているので、Windows 11が動く環境が必要でした。
ノートパソコン選びのお話をします。ただ、ノートパソコンは製品期の替えが早く本記事のノートパソコンは生産・販売終了になることもあります。メーカーのサイトなども見てみてください。
選定ポイント
- Windows 11が動くこと
そもそもの買い替えの目的です。そのため、M1/M2プロセッサーを搭載したMacBook Airは断念しました。
- 持ち運べること
仕事用のノートパソコンもあって、時には二台持ちすることもあります。そのことを考慮すると一台の重さの限界は1.5kgくらいと考えています。
- 画面サイズは13~14インチです。できれば14インチです。画面サイズは13~14インチで、できれば14インチがいいです。理由は老眼で13インチの画面が小さくて目に疲れるからです
- MacBook Proから乗り換えるので、あまりグレードを下げたくないと思っています。MacBook Pro(Late 2016)は私が今まで買ってきたパソコンの中では五本の指に入るくらいの素晴らしいノートパソコンでした。これに代わるものなので、グレードを落として安物のパソコンは買いたくありません。
- クラムシェル型
Surface Proタイプもいいのですが、Surface Proタイプも魅力的ですが、キックスタンドが奥行きを必要とするので、カフェなどで使うにはクラムシェル型の方がいいと思いました。 - 画面はきれいでキーボードは快適に打てるもの
ユーザーインターフェースは重要です。安いけれど見づらい画面は避けたいです。また、打ちにくいキーボードも嫌ですので、できるだけ標準的なキーボードにします。 - タッチパネルにはこだわらない
タッチパネルはあってもなくてもいいです。Windows 11の機能を評価するならタッチパネルやペンがあるといいですが、普段使いでは必要ないと感じるので、必須ではありませんでした。 - プロセッサー
Core i5の第12世代以降、Ryzen 5 以上としました。このくらいのプロセッサーパワーで十分だと思っています。AMDはコストパフォーマンスがいいですね。Intel Threads Directorに興味があったので第12世代Coreプロセッサーを検討していましたが、AMDのRyzenも価格が魅力的だと思っています。プロセッサーはCore Ultraにも惹かれましたが、価格が高くて予算オーバーで、製品の種類も少なかったので諦めました。 - メモリは16GB
8GBでも大丈夫かもしれませんが、メモリ容量が快適さに影響するのは経験済みなので16GBにしました。 - ストレージは256GB以上
実は256GBでもOneDriveと併用すればなんとかなります。たただ、メモリ16GBのモデルはストレージ容量が512GBか1TBしかないようです。1TBは必要ないと思いますが。 - 予算は15万円まで月々3000円台で36回払いできることが条件でした。定年退職まであと4年なので、36回払いにしました。会社を辞めるまでは収入があるので、そのうちに支払いを終わらせたいです。
購入候補
条件が厳しいですが、いくつか候補を見つけました。
ドスパラ GALLERIA RL5C-R35
ドスパラのゲーミングパソコンブランドのノートパソコンです。12万円という価格とプロセッサーもCore i5-13500Hでプロセッサーパワーも申し分なく、今回選考に挙げたノートパソコンの中で唯一外付けのグラフィックプロセッサーNVIDIA GeForce RTX3050 Laptop(6GB)を搭載しています。 ドスパラの店員さんに聞いたのですが、モバイル版のGeForce RTX3050はGPUとしては「GTX1660に毛の生えた程度」のとことですが、RTXとしての機能が欲しい方にはいいとのことです。画面サイズは15.6インチでフルHDです。キーボードはテンキー付きの古キーボードです。15.6インチクラスになるとキーボードはテンキー先になってしまいますね。実際試し打ちをしてみたのですが、Backspaceのキーを押そうとすると誤って隣のNum Lockキーを押してしまいます。ここは慣れか運用上の工夫が必要かもしれませんね。
メインマシンとしても使えるものですが、やはりカフェなどで15.6インチのパソコンはやや大きめで、重量も2.1kgということでちょっと重いということで、残念ながら選考からは外れました。ただ、この性能で12万円程度という価格はコストパフォーマンスが高いノートパソコンと言えます。
現在は後継モデルが出ています。
GALLERIA RL7C-R35-5N 大決算特別モデル [GALLERIAマウス付](RL7C-R35-5N)15373|パソコン通販のドスパラ【公式】 (dospara.co.jp)
購入検討時にはクリエイター向けノートパソコンとしてraytrekシリーズがあったのですが、すべてGALLERIAシリーズに統合されてしまったみたいです。
Lenovo ThinkPad E14
これを買ったら「結局薬局ThinkPad」ってことになるのかもしれませんが、もちろんThinkPadは選考から外せません。今まで一番買っているノートパソコンです。価格的に選んだのがEシリーズです。かつてはThinkPad Edgeとも呼ばれていた、コストパフォーマンスに優れた廉価版モデルです。最大のポイントが堅牢な作りとこれ以上にないしっかりとしたキーボードです。
第13世代インテルCoreプロセッサーであるCore i5-1335Uを搭載して、メモリは16GB、ストレージは512GBです。モニタは14インチWUXGAの1920×1200ピクセルです。これで価格が99,990円です。非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。メモリは8GBがオンボードで別途メモリスロットがあり8GB搭載して合計16GBです。メモリの交換も可能で最大16GBのメモリと交換することができます。合計24GBとなりますが、オンボードで16GBのモデルを選択すれば最大32GBまで増設することができます。
インターフェースも充実しており、USB Type-Aが2ポート(USB 2.0とUSB 3.2 Gen1)、USB Type-Cが2ポートで内1ポートがThunderbolt 4で、1ポートがUSB 3.2 Gen2です。HDMI出力、マイク・イヤホンジャック(3.5mm)を備えています。特筆すべきは1000BASE-Tの有線LANポートを備えていることで、仕事で使用する際には非常に便利です。
これも決定版ともいえるノートパソコンです。まあ、これを買っておけば間違いないですね。ところが私の場合、「今までThinkPadを使いすぎていること」と「仕事で使っている会社貸与のノートパソコンがThinkPad」という私固有の情報で今回は見送りとしました。
Lenovo ThinkPad E14 Gen 5 (第13世代Intel® Core™) | 多様な働き方での使いやすい14型メインストリームノートPC | レノボ・ ジャパン
Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 8
Lenovoのノートパソコンはお買い得品が多く、IdeaPadシリーズもその一つです。
プロセッサーは第12世代CoreプロセッサーCore i5-12450Hです。第13世代ですが、パフォーマンスモデルのHシリーズのプロセッサーとなります。下記の画面では第13世代と書いていますが、ラインナップからは第13世代のCoreプロセッサーも選択できます。メモリは16GB、ストレージは512GBで、モニタは14インチWUXGA1920x1200ピクセルです。インターフェースは、USB Type-Aが2ポート(USB 3.2 Gen 1)、USB Type-C(USB 3.2 Gen 1)、HDMI出力、マイク・イヤホンジャック(3.5mm)、microSDメディアカードリーダーがあります。
このスペックで79,860円って安すぎない!?と思うくらいの安さです。もちろんインターフェースはThunderbolt 4対応ではなく、コストダウンを図っているところは見られます。ただ、本当に必要かという視点で見れば実は必要にして十分だと考えられます。今回選考したモデルで最も安いモデルになります。「実はこれで十分」という評価の高いノートパソコンです。
ただ、現物を見たのですが、モニタがややくすんだ感じで残念ながら私の選考からは外れました。やはりコストダウンのためでしょう。もっとも、決してダメということはなく、現物は家電量販店でも見られますので、これでもいいという方にはとてもお勧めできるノートパソコンです。
IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型(第13世代Intel® Core™) | スリムで軽量、パワフルな14.0型ノートPC | レノボ・ ジャパン (lenovo.com)
Yoga 6 Gen 8 13.3型
これは「マジでポチる5秒前」のノートパソコンです。LenovoのYogaシリーズは2 in 1タイプのノートパソコンで、折りたたむとタブレット型にもなります。当然、モニタはタッチパネル式です。
プロセッサーはAMDのRyzen 7 7730Uで、メモリは16GB、ストレージは512GBです。モニタは13.3型WUXGA(1920×1200ピクセル)のマルチタッチディスプレイを搭載しています。インターフェースは、USB Type-Aが2ポート(USB 3.2 Gen 1)、USB Type-C(USB 3.2 Gen 1)、HDMI出力、マイク・イヤホンジャック(3.5mm)、microSDメディアカードリーダーがあります。ここはIdeaPadと同じですね。さらに、タッチペンも付属しています。
驚きなのは、このスペックで99,880円という価格です。(画像のモデルはRyzen 5でメモリ8GBのモデルです。)プロセッサーがAMDで安価なことや、インターフェースが最新のものではなく廉価版に仕上げられていることが考えられます。2 in 1でタッチパネルも使えるとなると、Windows 11を体感する意味でも欲しいノートパソコンです。
実際に現物を見ていないため、他にこれと思うノートパソコンがあったため断念しましたが、今でも興味があるノートパソコンです。
Yoga 6 Gen 8 13.3型(AMD) | 創造力を形にする2-in-1マルチモードPC | レノボ・ ジャパン (lenovo.com)
HP ENVY x360 13-bf
これもちょっと前に買う寸前までいった機種です。HP ENVY x360 13-bfは2 in 1タイプのノートパソコンです。人気機種のようでHPも推しているノートパソコンの一つです。
プロセッサーはインテル第12世代CoreプロセッサーCore i5-1230Uです。メモリは16GB、ストレージは512GBです。モニタは13.3インチで、OLEDタッチパネルディスプレイで解像度は2.8K(2880×1800)と超高精細です。家電量販店で実機を見ましたが、画面は非常にきれいです。
USB Type-A(USB 3.2 Gen1)が2ポート、USB Type-C(Thunderbolt 4)が2ポート、マイク・イヤホンジャック(3.5mm)、microSDカードスロットがあります。給電と充電はUSB Type-CからUSB-PDで給電します。
2 in 1タイプのノートパソコンとしてWindows 11を体感するにはとても素晴らしいパソコンと言えます。また携帯性もいいでしょう。多分今回の選考候補の中では「買ったら所有感だけで大満足」といえるものだと思います。難点を上げるとすれば購入した皆さんの中にからノートパソコンの開閉を考えた時のヒンジ部分の強度が不安と言われていた方が多かったことです。ここは2 in 1である以上仕方がないことと言えますね。私もタッチパネルの2 in 1で絶対なければならないところ、強度的の問題を抱えるのはちょっと不安なところはありました。
価格が予算オーバーの15万円超えとタッチペン(アクティブペン 7,546円)が別途欲しくなるので価格で考えてしまったことと、納期がかかるとのことで断念しました。
HP ENVY x360 13-bf 製品詳細 | 日本HP
HP ENVY x360 15-fh
これは15インチモデルで、重量も1.72kgとちょっと重いため、選考外となっていますが、家電量販店で現物を見てかなり気になったので取り上げさせていただきます。15インチの2 in 1タイプのノートパソコンで、プロセッサーはAMD Ryzen 5 7530U、メモリは16GB、ストレージは512GBを搭載しています。モニタは15.6インチのフルHD(1920×1080ピクセル)のタッチパネルが付いています。これで価格は124,880円です。もちろん、モニタなどでコストダウンは行っている部分もありますが、かなりお買い得と言えるでしょう。家の中でデスクトップパソコンの代わりとして使い、持ち運びも可能なノートパソコンだと思います。
特徴的なのは、15.6インチサイズのノートパソコンには珍しく、キーボードにテンキーがありません。代わりに、キーボードの余白にはBANG&OLUFSENのスピーカーが搭載されています。私は仕事でも15.6インチサイズのノートパソコンを使用することがありますが、どうもテンキーがあると押し間違えなどが起こり、慣れません。そういう意味では、テンキーなしキーボードは貴重だと思っています。
HP ENVY x360 15-fh(AMD) 製品詳細 – ノートパソコン | 日本HP
HP Pavilion Aero 13-be
これは購入するかどうか最後の最後まで悩みました。最近HPの直販サイトのセールでよく見かける製品で、HPが今一番力を入れているノートパソコンだと思います。HP Pavilion Aero 13-beは13.3インチのスタンダードなノートパソコンです。プロセッサーはAMD Ryzen 5 7535Uで、メモリは16GB、ストレージは512GBを搭載しています。画面は13.3インチWUXGA(1920×1200ピクセル)です。最大の特徴はその重さにあります。重さはわずか957gで、1kgを切っています。家電量販店で実機を手にとってみたのですが、まるで「モックかよ!」と思うほど軽かったです。どこにでも気軽に持ち運べるモバイルノートパソコンとしてはかなり売れ筋の商品だと思います。価格は直販価格で104,226円とかなりお求めやすい価格です。HPのキャンペーンなどがあると10万円を切ることもあります。
ボディカラーはセラミックホワイトとピンクベージュの2種類です。マット仕上げのホワイトは、真っ白で清潔感のある色です。ピンクベージュは、ゴールド系のベージュに淡いピンクがかかった色です。見る角度によっては、ピンクの色味が強くなったり弱くなったりします。男性が持っても違和感のない色です。実際、インターネットで「HP Pavilion Aero 13 ピンクベージュ 男性」と検索すると、多くのヒットがあります。
957gの超軽量モバイルPC HP Pavilion Aero 13-be 製品詳細 | 日本HP
HP Pavilion Plus 14
14インチサイズのクラムシェル型ノートパソコンです。14インチというサイズは、小さすぎず大きすぎず使いやすいサイズです。重量も1.4kgと許容範囲になります。プロセッサーはIntel第13世代Core i5-1335U、メモリは16GB、ストレージは512GBを搭載しています。画面は14.0インチワイド・WQXGA(2560×1600ピクセル)IPSディスプレイです。画面の解像度は今まで使っていたMacBook Pro(Late 2016)と同じです。Windows 11では画面を150%に拡大すると、Retina Displayに匹敵する高精細な画面になります。インターフェースは、USB Type-Aが2ポート(USB 3.2 Gen 1が1ポート、USB 3.2 Gen 2が1ポート)、USB Type-Cが2ポートで内一つがThunderbolt 4です。HDMI出力とマイク・イヤホンジャック(3.5mm)がついています。電源はUSB Type-CのUSB-PDで供給します。
現時点での直販価格は144,800円ですが、価格ドットコムサイト経由でHPの直販サイトに行くと割引があります。
HP Pavilion Plus 14-ew 製品詳細 | 日本HP
機種決定とその理由
機種検討の結果、HP Pavilion Plus 14を購入することにしました。その決定にはいくつかの要因が影響しています。まず、サイズがちょうどよく、基本性能とインターフェースがほぼ最新の技術に対応していることが魅力です。また、堅牢性のあるクラムシェルの作りは、長期間使う上で重要なポイントでした。さらに、画面の解像度が高いことも決定打となりました。
一方で、Yoga 6 Gen 8も非常に魅力的で、私のWindowsの機能を紹介していくという活動には2 in 1タイプのパソコンは最適だと感じました。しかし、本来のノートパソコンの使い方を考えると、作りの安っぽさは避けたいと判断し、断念しました。また、仕事で使用しているThinkPadは信頼性が高いことがわかりましたが、今回は別の体験を求めていました。
最後に、HP Pavilion Aero 13-beについても検討しました。価格が魅力的であり、性能も必要十分でした。特に、1kgを切る本体重量は、持ち運びの際に大変便利です。家電量販店で手にした時の軽さは、「こういうのが欲しかったのだ」と感じるほどでした。
最終的に、HP Pavilion Plus 14を選びました。購入時の満足感や先々の利便性、そして今まで使っていたMacBook Proと遜色のない高い解像度を持った時の満足感も含めて、このノートパソコンに決定しました。
次は、HP Pavillion Plus 14の実機レビューをお送りします。