今日見てきてしまいましたよ。劇場版宇宙戦艦ヤマト復活編。今回はネタバレなしでお話ししようと思っていますが、どうしてもネタバレになってしまうと思うので、これから楽しみにしている方は読まれない方がいいかと思っています。というかネタバレありです。
なんか評判があまりよろしくなかったと聞いていますが、結論から言うと「すっげーおもしろかった。」ですね。ただ、これは私もしくは私の年代が見て面白いというものです。私の年代とはつまり宇宙戦艦ヤマトの本放送を見て「さらば宇宙戦艦ヤマト」に感動して、その後のヤマトシリーズを見続けた世代です。
まず、作画が全面的に変わってしまいました。ただ、古代進は変わっても古代進ですね。実際、テレビ放送や今までの映画でも古代の顔はかなり変わっていますから、今回の古代の顔はこれなんだと納得してみていました。あと、私の尊敬する真田技師長・・・いや真田長官はいい感じに年をとった描写になっています。もうちょっと丁寧に作り込んでくれた方がいいかと思います。島大介の弟はいい感じに島大介の雰囲気を出しているし、佐渡先生は原作を忠実に再現して年をとらせた気がします。森雪ではなくて古代雪は実際お話をするシーンはありません。手紙の声と冒頭の攻撃にあってなぜか服が全部脱げてしまうシーン(セリフなし)です。その他のキャラクターは全部同じ顔を見えてしまって区別がつきません。なんか全体的に今のアニメ風に仕上がっていますね。
声優さんですが、古代進は富山敬さんに変わり山寺さんがやっています。どうも私にはエヴァンゲリオンの加地さんの印象が強くて慣れませんでしたか。徳川機関長は今まで通り声を古谷徹さんがやっています。こちらも旧作の徳川彦左衛門の息子で山崎機関長に怒鳴られながら仕事をする徳川君のイメージがありますね。しかし、あれから17年、成長した姿が描かれています。
お話は西暦2220年銀河の中心から移動性ブラックホールというブラックホールが太陽系に向かってきます。今度はさすがにどうしようもなくて、地球人類をサイラム星系のアマールの月に移民させるというものです。むむむ、ヤマトⅢではあんなに第二の地球を探すのに苦労していたのに。(^_^;)そこへ「地球を侵略者」ということにして星間連合が地球の移民船団に攻撃を仕掛けてきます。何故か宇宙をさまよっていた貨物船の艦長(いや、運搬業務をしていたんだからさまよってはいないはずだが)である古代進は地球に帰り真田長官に「ってことでヤマトを復活させたから乗ってよ」と言われて第三次移民船団護衛の指揮官をヤマト艦長として勤めることになりました。
ヤマトの発進シーンはすばらしかったですね。主題歌のイントロが流れてフライホイールが指導したときは涙がこみ上げてきました。(いや、本当に。(^_^;))先頭シーンはCGを使いまくりですが違和感なく素晴らしいものに仕上がっていました。これは評価に値しますね。スクリーンに出てくる文字にも漢字が出てくるなど今風のアニメの要素は取り込んでいる感じがします。もちろん、ストーリー展開もお約束のご都合主義的なところがあり、最後には真田さんの「こんなこともあろうかと」(セリフはありませんが)がありヤマトファンとしては及第点をあげられる素晴らしい作品だったと思います。最後の急展開は絶対あると確信していましたので、そういう意味では期待通りでした。強いて言えば、攻撃されたときのガラスがパリーン!と割れる音は欲しかったところです。BGMも旧作品のものが受け継がれていて臨場感溢れていい感じに仕上がっていました。まあまあ、ここら辺は賛否両論でしょうけど。今までのヤマトそのものの評価もそうでしたしね。
古代進もしっかりと落ち着いたリーダーシップをとる艦長と成長しています。いや、もうこの年になると成長もへったくれもないんでしょうけど、あの血の気の多い若者からみんなを指導する立派な方になっています。同様に年をとった私は・・・相変わらずのような気がしますが。
客層ですが、なんか30代から40代の人たちと親子連ればかりでしたね。というか20代の若い人たちは見ませんでした。(^_^;)なんか2ちゃんねるでも書かれていましたが、「40代の親父たちが喜んでみる回顧的作品」と言われていますね。確かにそうなのかもしれないなと思いました。あの作りは今の複雑になりすぎたアニメーションの展開からみると凄くシンプルでつまらないものかもしれません。だから、世間の今のアニメ愛好家の中心層から見ると「よかったねおじさんたち」というような作品なのかもしれません。それはそれでいいでしょう。いや、よくぞヤマトファンの好きな昔ながらのテーストで仕上げてくれたと制作者の皆さんには心から拍手を送りたいと思います。
今回は第一部となっていました。第二部は古代進が娘の美雪とともに古代雪を探す旅をするそうです。また、我々から金を取ろうって魂胆ですね。えーえー、払ってあげようじゃありませんか!!私が生きている限りいつまでもこのシリーズみようじゃないですか。
ヤマト発進!!
と。
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