気になる本があり読んでみました。「永遠の0」という本です。内容は若者が戦争で亡くなった自分の祖父の跡を調べていろいろな人に祖父のことを聞いていき、そして驚愕の事実を知るというものです。
この祖父という方が、宮部久蔵という戦闘機乗りで特攻隊として亡くなっています。この事実しか知らない孫が自分の祖父の足跡を辿っていきます。同じ部隊の同僚、部下、整備士・・・いろいろな人に祖父の話を聞いていきます。あるものは臆病者とののしり、あるものは素晴らしい腕のゼロ戦乗りと評価します。そして、最後に驚愕の事実にたどり着きます。
最初、祖父の後を追う孫の人間同士の物語かと思って読んでいたのですが、宮部久蔵の戦時中の話で特に実際の太平洋戦争時のゼロ戦載りたちや当時の戦況などが事細かに書かれていきます。その中で宮部久蔵がどのように生き抜いてきたか、彼を見ていた周りの人たちの思い出話からいろいろなことが語られていきます。そこから彼の人間性がどんどんわかっていきます。なかなか引き込まれるように読んでしまう本でした。
作者は百田 尚樹さんで、以前お話しした「海賊と呼ばれた男」と同じ作者です。
映画ももうすぐ公開されるようですが、この内容すべてを映像化するのは難しいかもしれません。ぜひ原作を読まれることをお勧めします。
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