何をもって社会現象というのかはわかりませんが、鬼滅の刃が流行っています。まあ、年が明けて去年流行ったよね!的に収束はしていくものとは思います。(あ、ネタバレなしで行きますのでご安心を。)
これはかなり面白い!!
もういろいろなコラボ商品も出て私も中身を知らない頃はこんなに推しているのかと思うくらいでした。で、何の予備知識も持たない状況からAmazonプライムビデオでアニメシリーズがあったので見てみました。実は本当に予備知識がなくて男の子が着物着て刀を持っているという絵だけで、どういう物語かも知らず「鬼」というものが出てくることすら知らないで見ました。最初は主人公が女の子を雪の中背負って「何でこんなことに」と走っていくところからです。
で、見てみたらこれは結構面白い!!いや、私はアニメが大好きなのですが基本的にロボットか宇宙戦艦が出てこないアニメは見ることないのですが、鬼滅の刃は一気に(と言っても一月位かけて)アニメ放映分26話を見ました。確かにこれは面白い、しかもアニメの戦闘シーンの躍動感がとんどもなく素晴らしい!!
続編は映画で、更に原作がコミックで既に連載は終了していて単行本もあとは最終巻一貫を残すのみ、という状況でした。いやいや、映画は見に行くしかないだろ。残りの話はKindleのコミックで全部読むしかないだろ、一番怖いのはネタバレだ。(Facebookの友達で平気でネタバレを書くやつがいるので)今は、コミックの最終巻まで全部読みましたのでネタバレは怖くなくなりましたので書くことにしました。
キメハラ
面白い作品ではあるのですが、どうしてここまで話題になっているの?興行的にうまくやっているのではないかと思います。一時期は「何故鬼滅の刃は流行っているのか」という記事や動画が溢れます。一方で興味深いのは「キメハラ」という言葉です。「鬼滅の刃ハラスメント」ですね。興味もないのに「鬼滅の刃見た?」とか「見ろ」とか言われて嫌気がさしてしまうことでしょう。私も「ヤマハラ」「ガンハラ」は散々やってきましたが。そういうのは無視すればいいんでしょうけど、ここまで話題になっていると何か圧力を感じてしまうんでしょうね。芸能人とかの中にも「私は鬼滅の刃は見ていない!!」とか「ちょっと見てみたけど全然面白くなかった」とわざわざ公言したりする人も出てきます。私の周りにも、「天邪鬼なので見ていません」とかいう人も結構います。また、「映画を見てきたけど面白くなかった」的な意見も目にします。ここまでストレートに言わずもっと遠回しな言い方をしていますが。また、こういうトレンドは追わなければいけないというか「安易に否定してはいけない」というスタイルをとらなければいけないと思っているのか、一部を見たけどまたは一通り見たけど(実はその人にとっては面白くなくて)「冷静な態度」を取らざるを得ない方(^_^;)とは様々です。
ただ、焦ることはないんです。無理に見なくていい。
鬼滅の刃に焦ることはない
作品としてはすごく面白いし、アイデアも練りこまれている。私はコミックを最後まで読んで「いやー、面白かった!!」と思いました。が、確かに「ここまでいわゆる”社会現象”というものか?」というとそれほどではないと思います。興行的にうまくやっていると思います。でも、それに踊らされることはない、楽しめる人が楽しめばいいんじゃないかと思います。その中で結構無理した人がいるのかなと思います。
まず、思ったのが「いい年した大人が少年誌の漫画」を見ようとした気恥ずかしさです。流行ってみてみたけど我に返ってしまった嫌悪感ですかね。映画を見に行った時に周りを見渡すと自分より若いまたは子供くらいの年の人たちがいます。そして映画が始まると15分ほど宣伝が流れますよね。この宣伝はこれから上映する他の作品の宣伝が、対象年齢がいわゆる子供からティーンエイジャー向けのアニメ作品なんです。これは見ていて何の作品かわからないけど、これがいくつも流れていると「いい歳した私はこんな子供向け作品をわざわざ映画館まで見に来てしまったのか」という何とも言えない気恥ずかしさというか自己嫌悪感に包まれるのです。そして映画本編では最後に泣けるシーンがあります。確かにいいシーンだしセリフも感動します。「うぉーー!!○○の兄貴カッコよすぎるぜ!!」というものです。周りの若い人たちは結構泣いているけど自分の年になると「泣けるぜ!!」とはいうものの本当に涙を流して泣くほどのものでもない。ここで我に返るんです。
「あーやっちゃったな」と。(^_^;)
映画を見たけど面白くないと冷静な態度を取らざるを得なくなった背景はここにもあると思います。漫画やアニメが好きな方は別の次元で作品を評価するでしょうし、どちらかというと私もそっち側なので「いやー!!面白かった!!」と感動する側ではありますけどね。
だから、無理して見る必要はないし、わざわざそれほど面白くなかったと公言しなくてもいいと思うんですよね。つまり、焦ることはないと思います。そういう発言している方を見ると「あー、なんか無理しちゃったんだな」と思ってしまいます。
でも子供には見てほしい作品
描写が過激なところもありこれを子供に見せていいのかという意見はありますし私もやや過激なのではと言ところはあります。ターゲットが難しいですね。年末にテレビで放映していましたが、過激なセリフはカットされていました。(例えば「誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ」とか)
ただ、主人公の炭治郎が努力をしていろいろな試練を乗り越えてをして、それに見合う効果が出てでも更に努力して更にその効果が出るというような「頑張れば報われる」という描写は非常にモチベーションアップにはなると思います。いつの日か「子供の頃見た鬼滅の刃の炭治郎に励まされた」という子供たちは出てくると思います。(まあ、ほとんどは作品そのものを忘れてしまうかもしれませんけどね。)
作品としてはかなりおすすめ
確かに現時点(2021年1月)のように過度に騒ぐのは「作り上げた状況」ではあると言えます。このような面白いコミックやアニメは沢山あります。その中の一つと言えるでしょをう。作品としては凄く面白い作品ですのでお勧めです。コミックを全巻読んでみてもいいですし、まずはAmazonプライムなどの動画配信でアニメシリーズを見て、(できれば)劇場版を見て、残りはコミックで最後まで読むなど楽しんでいただければと思います。私はコミックのアニメ化されていないところはぜひアニメで見てみたいと思います。相当凄い描写になるのではないかと期待します。
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