劇場版機動戦士ΖガンダムⅢ-星の鼓動は愛-のDVDが届いて早速見てみました。
ネタバレがありますので、気にされる方は読まない方がいいと思います。
なんとなくボーッと見ていたこともあるんですが、詰め込みすぎてちょっとわかりにくかったですかね。まあ、細々としたことととなれば、
「永遠のフォウ」、シャアの演説の「ダカールの日」、ロザミア・バダムのエピソードがそっくり抜けてしまっていることですかね。特に、
「ダカールの日」は重要だろって思うんです。
あと、
旧カットだけでなく新カットもノイズを乗せたような仕上がりになっており(PCの問題か)何かを意図したのかなと思ってしまうところはあります。
メイキングビデオを見ても富野監督がいろいろと理屈をこねて「これはいいんだ。後世に残る作品だ。」と言われています。
私もΖガンダムについては特別の思い入れもあるので作品としてはコレクションの一つとして持っていますが、
そうではなく初めてΖガンダムを見る方にはTV版のΖガンダムを見て欲しいと思います。
と、いちゃもんをつけましたが、この作品は存在すべきと強く思うところがあります。それはやはりエンディングです。TV版では、
カミーユが最後に精神崩壊してしまいます。
1985年当時非常に楽しみにして見始めたΖガンダムを一年間見ていて最後は主人公が精神崩壊してしまうと言うなんとも後味の悪い結果に終わってしまったことです。
後のおちゃらけたガンダムΖΖの始まりは何とも私を拍子抜けさせたものでした。
その後の逆襲のシャアや0083がなかなかの作品なので私はガンダムを見続けた訳ですが、どうもΖガンダムのエンディングが気に入らない為、
何か納得できずに消化不良のようなものを感じていました。逆襲のシャアを見ていても「で、カーミーユは今どうしている」
と思い続ける状態でした。
そして劇場版のエンディングは、カミーユがシロッコを倒した後、
ウェーブライダー形態のΖガンダムがゆっくりとモビルスーツ形態に変形してまるでガッツポーズを取るように再起動するんです。その後、
カミーユが「はぁっー!!動いた!!はぁーっ!!」、ファーが「大丈夫なのよね。カミーユ。」「ああ、メットを交換する・・・
シロッコのモビルスーツはジュピトリスを道連れにしたんだ。」と言います。ああ、よかった。カミーユは無事なんだ。
なんか20年間背負っていた何かの不満がやっと解消されました。あの日、
1986年2月22日からいろんなガンダムを見ても見ても見続けても、
いくらプラモデルを作っても決して気が晴れることがなかったあのエンディングの不愉快さから解放されました。よかった・・・本当によかった。
いよいよこれで「ガンヲタ」を卒業できます。
できるか?
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