今まで使っていたハードディスクってありますよね。容量が160GB、250GB、320GBというものがあると思います。容量の単位がTBクラスになって新しいハードディスクを買うと意外と活躍の場がなくなります。もちろん、消費電力や速度のことを考えると切り替えていったほうがいいのかもしれません。でも、まだ壊れていないので使いたい。また、今となってしまっては細切れになってしまったこれらの容量のハードディスクはまとめて一つにできればいいですね。Windows Home Serverにはドライブエクステンダーという機能がありました。また、Windows 8やWindows Server 2012以降では記憶域プールという機能で複数のハードディスクを一つの大きなハードディスクにみせる技術があります。
サードパーティーではVVAULTという製品があります。これはドライブエクステンダーの代替ソリューションとも呼ばれています。対応OSは、Windows XP/Vista/7/8/8.1,Windows Home Server,Windows Server 2003 R2,2008/2008 R2/2012/2012 R2です。
ちょっと試してみました。試すというかそのまま導入して使っています。このVVAULTという製品には下記の機能があります。
- 複数のディスクをまとめて一つの大きなディスクを構成できる。
ディスクはハードディスクだけではなく、半導体メモリやネットワークドライブも対応できます。 - ディスクの追加ができて容量を増やすことができる。
- 構成するディスクの速度に合わせて利用頻度の高いファイルをより高速なディスクに配置する。(ティアリング)
- 稼働中でもデータの移行中でも処理を待つことなく目的のファイルにアクセスできる。(ライブマイグレーション)
- 稼働させたままバックアップとリカバリができる。(ライブバックアップ)
- 異なるPCをLAN経由またはインターネット経由でデータの同期・バックアップが取れる。(レプリケーション)
- バックアップの世代管理ができ、任意の時点でのファイルを復元することができる。(タイムマシン)
VVAULTは、いくつかのエディションがあり無料版と有料版があります。有料版は525円/月から用意されています。無料版にも二種類あり、ダウンロードしただけで無料で使えるBasicとユーザー登録をして無料のライセンスコードを取得して使えるPersonalがあります。各エディションの違いは下記のリンクを参照してください。
個人用途ではBasicとPersonalで十分かと思います。私はPersonalを使っています。
設定はとても簡単で、設定画面はWebブラウザを使って行います。簡単に言ってしまうと仮想のディスク(VVAULTではマスターディスクと呼んでいますが)を構成するためのハードディスクを選んで(システムに追加)するだけです。とりあえず160GB(実効値153GB)、250GB(実効値232GB)のハードディスクをVVAULTでまとめて386GBの仮想ディスクを作成しました。また、追加するディスクはフォルダ単位で追加でき、VVAULTに割り当てる容量も制限できますのでディスク丸ごとではなく別のハードディスクの使っていない一部を組み込むことができます。
ご興味のある方はぜひ使ってみてください。追ってレポートしたいと思います。
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