MacとWindows。この相反する、いや彼ら(Macユーザー)から見ると「似て非なるもの。比較すらして欲しくない」と言われるこの関係ですが、私にとっては興味深い存在であります。今回は深く考えずにいろいろと書いてみましょう。
私は今までMacユーザーって嫌いでした。何かにつけて私が喜んで使っているWindowsをけなし、ではMacのどこが優れているかきちんと説明してみろと言ってみると大抵は「とにかく使ってみろ。使わない奴にその良さはわからん。」の一点張り。こちらは理解したいのに理論的な説明もしてくれない。更にMacはパーソナルコンピュータであるわけですからパソコンとかPCとかいう呼び方をするとそれは違うと言われる始末。大分類上は同じだろ、と。じゃLinuxはどうなんだ?とくにCNET Japanの読者ブログを書いていたときはこの傾向が強くMacに関する話題は面倒なことが起こるのでできるだけ避けていたのも事実です。
そのように思わせる原因となるのが、私の周りに公私ともにMacユーザーがいなかったのです。少なくとも私と話をする人の中にはMacを持っているという人はいませんでした。よって、こうして目に見える批判ばかりするMacユーザーが全てだと思い込んでしまうわけです。でも、おかしい話ですよね。持っている機種や使っているOSで人の性格なんか決まるわけではないんです。事実私が94,800円持って(いやカードでもいいんだけど)銀座に行って「MacBook 13インチください。」って買ってしまえばMacユーザーになるわけですから。
ただ、その状況はこの一年で変わりました。私が去年の7月らiPod touchをオークションで落札してしまった(^_^;)のをきっかけにポッドキャストをまともに聞くようになり(それまで聞いていなかったわけではないが、眞辺かをりの東京ローカルだけしか聞いていなかった。)ここで数多あるApple系のポッドキャスト番組を聴くようになり、twitterでこのポッドキャストのパーソナリティーのみなさんと交流が出来て自分自身もポッドキャスト番組を始めるようになり、いわゆるMacユーザーという方達の知り合いが一気に増えてかつ直接お会いしてお話出来るようにもなりました。お会いした全員が私のイメージしていた「Windowsに何でもかんでも難癖をつける嫌な人たち」ではなく、Macが好きでかつ仕事でもWindowsを使っていてそれぞれ使いこなしている人たちでした。そりゃそうなんですけどね。もう一度書きますが、持っているものや使っているもので人の性格なんか変わるわけでも分けられるわけでもないんですから。
私の場合の話でありますが。そこでMacも試してみたい気分ではありますが、さすがに経済的余裕と時間的余裕がありません。どちらに注力するかとなると私はWindowsになります。仕事でもその知識が必須であることは誰でもそうなのですが、実際自分が店頭で使ってみて大騒ぎして乗り換えるほどでもない、多分使うブラウザはFireFoxでもIEは必要。Office製品は何だかんだ言ってマイクロソフト純正のOfficeを使わなければならないのも事実です。画像を見るにしてもGoogleのPicasaは必ず使ってしまうでしょう。また、これからプラットホームを切り替えるというのはMacの本体を買うだけでは済まず、周辺機器だけではなくソフトウェア(iLifeも欲しくなるでしょう)や沢山の書籍類や雑誌など買い込むことになります。使う人間は一人なのですから、時間的にも経済的にも限界はあります。(私の使い方の場合)というわけで、いろいろと考えた末にどちらでも状況は変わらないうことになり、数々の私の条件からはWindowsを使い続けるべきと考えています。もう一つWindowsの利点はVisualStudioという素晴らしい開発環境があるということでしょう。もう一つ、今の自分にとって将来に渡ってこちらのOSを理解しておくことが仕事上も重要だからです。ただ、Macそのものも否定しません。だってやることは大抵同じですからね。
総じて言えるのは「どっちでもいいんじゃねーの?」ってことになります。ですから、下記のような今更MacとWindowsの比較をするようなサイトを作らなくてもいいんじゃないかと思うんですが、やはり気を緩めてはいけないと言うことですかね。
Microsoftが“PC対Mac”比較サイト、Macを批判
もう一つ言えることがAppleが純粋なパソコン(分類上私はそう言わせていただく)路線ではなく、何か総合的なデジタルデバイスメーカーとして変化をしようとしているのではないかと言うことが考えられます。iPhoneにしてもiPadにしてもそうでしょう。あれはパソコンではなく限りなく家電に近いものと言えます。発売が噂されているiOS搭載のAppleTV(iTV??)もそうでしょう。ユーザーに操作させる習得が必要なパソコンとはまた一線を超えた何かを狙っているようにさえ感じます。そのうち「パソコン市場はお前らにくれてやる、支配するが良い!!」と言って立ち去っていくような気がしないでもありません。
※ 補足、twitterではiOSの開発環境はMacOS Xにしかないというご意見もありました。確かに仰るとおりで、それが必要になったらMacOSの導入も必要と言うことになります。まあ、必要に応じて使うと言うことになるんですね。現に私もWindowsとLinuxを併用しているわけですから。
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