日本沈没

皆様お正月いかがお過ごしでしょうか。世間では本日4日が仕事始めの方も多いと思います。私の会社は月曜日7日が仕事始めです。いやー、もう一度休んでしまうと仕事なんか行きたくないですよ。(^_^;)基本的に終わりは好きなんですが、始まりは好きではないんですよね。(^_^;)さて、今回はそんな終わりの話です。

「日本沈没」という映画のDVDを借りてきました。ご存じ小松左京先生の小説の映画版で2006年にリメイクされたものです。地殻変動などの影響で日本が一年以内に沈んでしまう物語です。小学生の頃原作本を親父が持っていて読んだことがあります。また、最初の映画もテレビで見た覚えがあります。同じ小松左京先生の作品では「復活の日」なんか好きですね。

この作品なんか泣けます。何が泣けたって及川光博さん演じる潜水艇の操縦士の結城さんが泥流の影響で日本海溝にあるプレートの切断をするためN2爆薬のセットに失敗するんですが、ここで浸水していく潜水艇の中で家族の写真を見ながら亡くなっていくんです。いやー、なんか泣ける視点が変わったというか(^_^;)でも人間最後はこういうふうに諦めるしかないかなとしみじみと思ってしまいました。

この映画では日本が完全に沈む前に日本海溝のプレートを切断させて日本が完全に沈むのを阻止します。草薙君が「奇跡は起きます。起こして見せます。」っていかにもな台詞を吐くのは有名ですが、彼の活躍と犠牲により一度は失敗したプレートの切断を成功させます。(そりゃ私だったら「障害は起きます。起こして見せます。」って本当に起こしてしまいそうですが。)こうしてこれ以上の災害はなく残った国土で復興に努めるというものです。でも、残った国土って結構厳しいかなと思います。ほとんど水上都市で雰囲気はイスカンダルみたいな感じの国になっちゃうんでしょうか。

しかし、終末思想的な映画って皆さん好きですね。アメリカの映画なんか何度ニューヨークが壊滅して自由の女神が倒れたことか。(ただ、倒れてもちゃんと前向きになっていて強いアメリカを象徴したいようですが。)日本の映画では必ず東京タワーを倒すんですが、最近では六本木ヒルズを"かなりリアルな倒れ方"で倒すのが流行っているようです。こりゃもうTBSやフジテレビなんか好んでやりそうですね。フジテレビなんかはレインボーブリッジを閉鎖するよりやりたいんじゃないかと思ってしまいますが。

まあまあ、いちゃもんはつけたくなりますが、結構リアルでおもしろかったと思います。特に、海外に移転した日本企業の株価が暴落したり、日本国債が売り飛ばされたり「我々はアメリカに見捨てられたのよ」という台詞にも象徴されるようになんかあの国は当てにしちゃいけない的な考えは出ていますね。

では、現実的に日本が沈没してしまったらどうしましょう。会社とかどうなるのかな?あと家のローンとか(^_^;)、今住んでいるところは横浜の南端ですので確実に沈みますね。しかも早い時期に。それと海外の移転先ですね。個人的にはドイツがいいかなぁ。でもヨーロッパは人気でしょうね。(旅行に行くんじゃねぇって)しかも、政府発表では5年以内に沈むと言われたらどんな動きになるんだろう。仮にアメリカのどこかに移住したらそこで仕事があるんだろうか。この際コーディングは苦手といいつつも「ソフト開発ができます」とかはったりかまして(^_^;)仕事探すしかないだろうな。(いや、実際はもっといろいろな問題があるわけですが。)大体私の勤めている会社の親会社はとっととグループ会社ごと切り離しにかかるような気がしますが。ということよりもう仕事なんかしている場合じゃなくなっていることでしょうけど。現実に日本の地形が変わってしまうような事は気の遠くなるくらい先のことですが。

とまあ、自分の国の話なので割といろいろと考えてしまいます。映画としてもおもしろい映画でしたので良かったら見てみてください。ちなみに総理大臣(石坂浩二さん)の髪型は前の前の総理大臣風です。(^_^;)

●“日本沈没 スタンダード・エディション ”<通常版>DVD(2007/1/19)

日本沈没(上)

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