結局私はCNETで何がしたかったのだろうか?

もうご存じの方もおられると思いますが、CNET Japanの読者ブログが5月末で廃止になります。

CNET Japanの読者ブログはこちら

このブログはIT関連のプロフェッショナルなブログを書くというもので申請をして審査があり、その審査にとおった人が書くことのブログです。審査は自分自身の方針と実際の記事サンプルと無効五つくらいの記事のタイトルと概要を書いて提出します。結構真面目に書きました。

いろいろとあり晴れてCNET Japan読者ブロガとなることができました。このブログは原則として一週間に一本記事を書くようなことになっています。投稿がないと催促のメールが届きます。この期間は明確になっていないのですが、三週間投稿がないと催促のメールが届きます。

私が書こうと思ったのはまじめなIT記事。新たな人たちとの出会いと自己鍛錬のつもりでした。ところが、実際書いていたのはこのブログとほぼ同じ内容のお気楽パソコンマニアの記事ばかり。更に「EMONSTERを使いのをやめた理由」という記事は大好評でした。大好評というのはこのブログにはGoodというカウンタがあり、この記事を読んで共感した人面白いと感じた人はここのボタンをクリックするんです。するとこのカウンタがアップしていきます。おかげで私はピーク時には読者ブロガエントリの第二位という栄冠(??)に輝きました。ただこれが良くなかったのかもしれません。「こんな感じでいいんだ」と思うようになってしまったのです。というか、なかなか目指していた何か専門家っぽい記事が書けなかったのです。また、コメントを書く人は辛口なこともあり、「何かまともなことを書かなければ」と気負いするところもありました。また、CNET Japanの読者ブログのユーザーインターフェースも貧弱でいわゆるブログライタソフト(私の場合Windows Live Writer)が使えなかったり、また写真の掲載が非常に面倒だったりと不便なところがありました。編集部に改善を要求したのですが、本国(US)のCNETのシステムを使っている都合上そう簡単には変更できるものではありませんでした。これは編集部自身の悩みでもあったようです。それをいい訳にしてはいけないのですが、記事の投稿から遠ざかっていました。CNETに限った話ではないのですが、twitterでつぶやくことである程度気が済んでしまい、ブログを書くこと自体から遠のいてきました。そして催促メールが届いてはやっつけのような書き込みをしてしのいでいました。実際お気軽に書いた記事の方が評判が良かったりしましたが。

もちろんCNET Japanの読者ブロガをやって多くの方とお知り合いになることができました。もちろん今でもお付き合いが続いています。これは一番いいことでした。CNET Japanの編集長だけでなく、ZD Netの編集長ともお知り合いになることができました。

そんなところに読者ブロガ廃止の連絡がありました。去年の九月に経営母体が変わったことからある程度予測していたことではありました。ただ、その前に編集長にお会いしたときに読者ブログについて熱く語ってくれて、なんとか続いて欲しいとも思っていました。

ただ、そんなものだろうと思ったのですが、ふと、「結局私はCNET Japan読者ブロガになって何がしたかったのだろうか?」と思いました。公の場で専門的なことを書いて自分の腕試しをしたかったのではないか?そのための努力はしたのだろうか?と。何か当初の目的を達成できず取り返しのつかない失敗をしてしまった感じがします。CNET Japanの読者ブログをやっているだけでそれを自分のブランドにもしていました。実際、会社の中でも「あの木沢ってのはCNETで記事を書いている。ただ者じゃないぞ。」ということを言われたとも聞いたことがあります。また、始めていくオフ会なんかでも「CNET Japanの読者ブロガで記事を書いています。」と自己紹介することもありました。今一番力を入れているポッドキャスト番組もブレークするきっかけとなったポッドキャスト番組紹介記事でCNET Japanのブロガとして紹介していただきました。”CNET”というブランドは絶大なのです。そういうこともあり、そういう恩恵だけに預かり、本来やるべきことはできていなかったのではないかと思っています。

最近、メインはポッドキャスト番組の作成・配信に力を入れていますが、文字で情報を残すことも大事です。もう一度何らかの形で挑戦できないかなと思っています。ただ、残念なことに私のような読者ブロガは継続の依頼はありませんでした。そりゃそうです。二週間に一回くらいでいい。何かきちんとした記録に残るような人に役立つようなものを書きたいと思っています。

・・・そういった意味ではこのブログはこのままお気楽パソコンマニアの投稿をしていきたいので、このまま存続します。

 

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