基本と正道

 今日で仕事納めでした。「よいお年を」この言葉が久々にホッとして聞けた年でした。いや、何も問題がないかというとそうではないのですが、普通に正月休みに入れたことはここ最近なかったもので。

 さて、先日OpenOffice.orgを入れたのはちょっと理由があったからなんです。いわゆる著作権上問題のあるソフトウェアの使い方をしていたのではないかと言うことでして。
デスクトップマシン(弐号機)にインストールしているのはMicrosoftOffice 2000です。実はこれは中古で購入したものです。Yahooオークションで個人の方(業者ではない)から購入したもので、ちゃんとしたマイクロソフトのメディアに入ってるものです。ライセンスキーもあります。譲渡に関しては問題なかろうという認識でした。しかし、よくよく見るとこのパッケージは市販のパッケージとは異なります。いわゆるプレインストールモデルに付いているバンドル版というやつです。正確に言うとこれはバンドルしていたパソコンのみでしか使ってはいけません。しかも、ユーザー登録なんてしていないのと元々してあったのかもわからず、譲渡の手続きも行っていないので私は正規ユーザーとはならないのです。ということでライセンス違反を起こしていることになります。

 長年パソコンを使っている人間と違反はしてしまうもので、最近ではパソコンソフトではないのですが、以前ここでも書いていた海外版の宇宙戦艦ヤマトのDVDセットも違反になります。結局あれは海賊版であるわけですから。これは自分の不徳の致すところです。
 実は昔から私は結構こういうことにはうるさくて、一部の友人達からはかなり煙たがれていたようです。(^_^;)大学時代の研究室にREDというテキストエディタがあって、大学の電算機センターの端末がFMR-50だったんです。つまり、このテキストエディタは当時私が使っていたFM TOWNSでも使えたわけで、コピーさせて欲しいと気軽に話したことがあります。(まあ、この時点でも十分常識はずれだが。)私は卒研の先生(当時助教授あえて誰とは言わないが・・・)に「我々はソフトウェアを保護しなければならない立場にある。」と偉くしかられて&2時間以上説教されて、結構それが応えて気をつけるようにしています。

 しかし、現実問題として高価なソフトがコピーするだけで無料で手に入れられてしまうと言う事実はありますし、正直心が揺れ動くことがあります。「本当はいけない(と木沢さんはいうだろうけど)」とあるソフトウェアのライセンスキーを教えてもらったこともあります。結果的には使っていませんが。ここはみなさんもバカ正直にすべてやってはいないでしょう。私の心の中で、天使の木沢君が「ソフトウェアは保護しなければなりません。使いたければちゃんと買いましょう。」、デビル木沢君が「誰にもわかりゃしないんだから、使っちまえよ!!」と言い争うことはしばしばあります。一方、「xxのソフトを買った」というと、気軽に「じゃあ今度貸して」なんて言われることはよくあります。ここで貸した時点で著作権保護違反の幇助をしたことになってしまいます。ただ、立場上目上の人に言われて貸さざるを得なかったり、プレッシャーをかけられたりして、「弱い自分がいました」ってことになることはあります。

 しばらくは、そういう葛藤もなく違反もなく普通に生活していたのですが、結婚してからは1,980円のソースネクストのソフト一本買うのも凄く悩んで買うような事態になり、ソフトウェアの値段が凄く高く感じられるようになりました。そんな中、先日のノートンアンチウィルスのワクチンの定期更新が切れる時に、ある情報サイトで「レジストリの一部を書き換えると事実上ノートンの有効期限が無期限に近くなる。」という情報を得てしまいました。実際は20??年まで有効期限が延長されてしまうのです。事実上の無期限です。これは衝撃的でした。ここでまたまたデビル木沢君が出てきます。そりゃもう”ダークサイド”に堕ちそうでした。さすがに我に返って、ちゃんとしようと思ったわけです。パソコンが多くなるとインストールするソフトウェアも多くなりお金がかかってしまいます。でも、「金が惜しけりゃ、パソコン増やすな。」ということです。一通り自分の使っているソフトウェアを見直しました。ATOKやVisualStudio.NETやら同一人物が使うのなら複数のパソコンに入れてもかまわないものもあります。(ここに定義はありますが。)そしてとりあえず問題があったのがデスクトップマシンに入れてあるMS Office2000でした。即日アンインストールしました。ただ、WordやExcelで編集したドキュメントはたくさんあるのでないわけにも行きません。ThinkPadにはバンドル版のOfficeXP Personalがあるのでこちらでは編集はできますが、これをデスクトップマシンにインストールするわけにはいきません。では、MS Office2003 Personalエディションを買おうとすると、3万円近くしてしまいます。これを買うのならソニーのロケーションフリーや一眼レフデジカメのレンズにお金をかけたいところです。(おいおい)アップグレードパッケージならば16,000円くらいでありますが、正規ユーザーであるOffice95ではアップグレード対象ではなくなってしまいますし、仮に対象となっていてももうOffice95なんて使わないだろうと言うことでCDは処分してしまいました。(^_^;)願わくはOffice10が低価格で出てくれるか、PowerPointのように一年間限定で安く出して欲しいところです。そんなところにソースネクストのスタースイート8を見つけました。3,780円で一通り入っていて、しかもPDF出力もしてくれます。これは買いだと思っていたら、会社で伊原さんが「これってフリーのOpenOfficeと同じだよ。クーックックック」と言うのでダウンロードして使っているというわけです。スプレッドシートについては「”木沢さんが使っている程度”の機能であればまったく問題ない」という話で(^_^;)、実際その通りで使いものになると思っています。

 かたちの見えないものにそれが適正かどうかも判断しかねるお金を払うのは疑問があります。でも、プロダクトとしては利益率は非常に高く、開発費とそれなりの利益がカバーできるのならばメーカーの価格設定は適切として考えてお金を払うしかありません。また、フリーで提供して頂いているみなさんには感謝して、自分も何らかのお返しをしなければならないと思っています。

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