マイクロソフトの製品や技術についてお話しするポッドキャスト番組WoodStreamのデジタル生活でお話したことを記事にてお話しします。第715回のテーマは「マイクロソフトがCopilotの新機能と個人向けプランCopilot Proを発表したこと」についてお話しました。
出囃子トーク マイクロソフト製のマウスとキーボードはincaseに
マイクロソフト製のマウスってヨドバシカメラなどの家電量販店のパソコン周辺機器売り場では見かけませんよね。かろうじてSurfaceマウスはSurface売り場には売っているんですよね。さて、最近マイクロソフトのマウスを買おうとしてもマイクロソフトストアに売っているのはSurface用のものだけです。
マウス / ペン / Dial – Microsoft Store
Surface キーボード / タイプ カバー – Microsoft Store
なんと!incaseがマイクロソフト製のマースやキーボードを引き継いで製造販売することになりました。incaseはApple製品愛用者にはなじみのあるブランドだと思います。特にバックパックはAppleストアでも購入することができます。私もincase製のバックパックを使っています。沢山荷物を詰め込んでも体の負担が少ないんですよね。バックパックはお薦めです。
Incase Designed By Microsoft – Incase.com
incaseはマイクロソフト製のマウスやキーボードをIncase Designed by Microsoftとして製造販売することになりました。Webサイトのには見慣れたマイクロソフト製のマウスやキーボードが並んでいます。
では、日本での発売はあるのかというとそれはまだわかりません。incase Japaneではそのようなニュースリリースもまだありません。これは期待したいところです。
Incase(インケース) 公式通販 (incasejapan.com)
マイクロソフトがCopilotの新機能と個人向けプランCopilot Proを発表
では、本題です。マイクロソフトがCopilotに関する発表を行いました。
Copilot for Microsoft 365の契約形態変更
Copilot for Microsoft 365の契約形態が変わりました。今までは大企業向けだったんですね。Microsoft 365 E3とかE5とかのエンタープライズ向けの契約が必要で、さらに契約ユーザー数が300人以上だったんです。変更後はMicrosoft 365 Business StandardとMicrosoft 365 Business Premiumを契約しているユーザーに対しも利用が可能となりました。さらにユーザー数が300人以下の場合でも契約できます。個人事業主や中小企業が利用できるようになったわけです。
個人向けCopilotの提供を開始
更に、個人向けのCopilotの有料サービスが開始されました。その名も「Copilot Pro」です。Copilot Proは有料課金サービスとなります。Microsoft 365 for Copilotなどは、今までは企業が使うEntra ID(旧Azure AD)配下のアカウントのユーザーのみしか使えませんでした。いわゆる「組織アカウント」とか「会社とか学校向けアカウント」と言っていた奴です。個人のマイクロソフトアカウント(outlook.comとかoutlook.jpとか)でも使えるようになります。
無料版Copilotと有料版Copilot Proの違うところ
有料版のCopilot Proの違いは下記のとおりです。
(1) GPT-4とGPT-4 Turboが優先的に使うことができます。
Copilotの使用量のピーク時には無料版だとGPT-3.5が使われるようになります。Copilot ProではGPT-4やGPT-4 Turboを優先的に利用できます。
(2) Desinerのターン数が増えます。
Desinnerというプロンプトから画像を生成するサービスがあります。これは今までBing Image Creatorという名前だったものです。描いてもらいたい内容をプロンプトとして入力すると4つの画像を生成してくれます。こんな感じに作ってくれます。なかなかいい感じに作ってくれますね。
これはOpenAIのDALL-E3という技術を使ったものです。無料版では1日で15ターンまで生成できますが、Copilot Proだと100ターンまで生成することができます。1ターンはプロンプト→画像生成の単位です。1ターンでの生成枚数は4枚までですので、枚数としては400枚まで生成することができます。
(3) Microsoft 365アプリで使うる。
つまりWord,Excel,PowerPointでCopilotが使えます。一番の特徴ですね。例えばWordだったら文書作成の支援を行ってくれますし、Outlookだとメールの文章を要約してくれます。対象はWord,Excel,PowerPoint,OneNote,Outlookです。Excelのみプレビュー版で英語版のみに対応しています。(2024/1/28時点)今のところWindowsのみの対応ですが、macOS版とiPadOS版はまもなく利用可能になり、更にはiPhoneとAndroidも対応予定しています。またOneNoteについてはWindows版のみの対応となります。
Copilot Pro プラン & 価格 – 最新の AI モデル、チャット ツール & アシスタント | Microsoft Store
利用条件とお値段
気になる利用条件とお値段です。まず、利用にあたってはMicrosoft 365 PersonalまたはMicrosoft 365 Familyの加入が必要になります。更に、Copilot Proとして月額3,200円の課金となります。
Familyの場合はどのような課金になるかというと、一人ひとり個別の課金になります。私はまだ試していませんが、レポートするにあたって一カ月だけ課金してみようかなとは思っています。
Copilotの新機能
Copilotの新機能も発表になりました。
Copilot GPTs
なんかChatGPTと間違えそうなややこしい名前がついてしまいましたが。Copilot GPTsは「特定のトピックに関心のあるユーザーに対応したCopilotを提供する」というものです。特定の分野に絞ったチャットでのやり取りができるということになります。マイクロソフトの例では「バケーションプランナー(旅行計画)」「クッキングアシスタント(料理アシスタント)」「フィットネストレーナー」が挙げられています。現在もCopilotの画面で出てきます。但し、出てくる場合と出て来ない場合があるようです。私の環境では、Windows 11のEdgeでは表示されませんでしたが、MacのEdgeでは表示されました。
では、実際にバケーションプランナーで仙台の一泊二日の旅行計画を組んでもらいました。最初はざっくりと仙台に一泊二日で旅行したい、伊達政宗関係の史跡が見たい、名物のおいしいものを食べたい、などの条件を出しました。するとCopilotより「予算は?」「何人の旅行?」などいろいろと聞いてきて答えます。途中で私はお酒は飲まないとかいろいろと注文を付けます。牛タンとずんだ餅は食べたいとかね。あと、土日の旅行で日曜日の夜は最寄り駅に遅くならないようにしたい。とか。また、仙台城跡などを行先に希望しましたが、一泊二日でまだ寄れるところがあれば適当にアレンジててもらいました。するとこんな計画を出してくれました。
もちろんすべてリンク付きで案内してくれます。このように用途に特化したCopilotサービスが提供されていくのではないかと思います。
Copilot GPT Builder
これらの特化したCopilotを自分だけに独自に構築するのがCopilot GPT Builerです。まだ、使えないようですが、おそらく自分でチャットシステムが作れるCopilot Studioのサブセットのようになるのかと思われます。これは実際に使ってみないとわからないですね。
Copilotモバイルアプリ
既報ですが、iOSとAndroidでCopilotアプリがリリースされています。
「Microsoft Copilot」をApp Storeで (apple.com)
Microsoft 365 (Office) – Google Play のアプリ
早速私のiPhone 15にもインストールしています。
Desinerを使って画像を自動生成することもできます。なかなかのクオリティです。
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